bh 飯島由敬・著書ご紹介–
今までの職場と同じ規模の物件で、大丈夫?
開業者が最初に気に入って選びがちな物件は、現在働いている職場と同じような広さや規模の物件です。
日々その店で働いている身体に染み付いた感覚から、同じような広さ、同じような人員構成で運営を始めれば、うまくいくだろう、という錯覚を抱きがちなのです。
例えば、現在働いている美容室がカット施術椅子5脚、シャンプー施術椅子3台、店舗面積は25坪(約82㎡)だとしたら、ほぼ同じような面積の物件を対象にしがちです。
現在勤務している店は、あくまでも「他人の店」
しかし、今勤務している店と将来の自分の店とでは根本的に基準が異なります。現在勤務している店は、あくまでも「他人の店」です。
しかも、現在の店で日々感じている仕事のサイクルは、毎日定着した再来客が入れ替わり来店してくる状態であり、施術の要望もカット、カラー、パーマなど、毎回単価が高めの施術を定期的に頼んでくる状態が確立されている状態と考えられます。
今働いている店も、おそらく開業当初1年間は非常に大変な時期を乗り越え、多大なる苦労を重ねながら必死で成長してきた結果、現在のサイクルを生み出せるようになったはずです。
自らが開業し、最初からそれと同等のサイクルを実現するのは極めて困難です。
従業員と経営者の仕事内容は異なるはず
一人のスタイリストとして、どんなに今の店で活躍していても、運営が始まれば、顧客管理、広報活動、スタッフとの連携など、初の経験となるスタイリストの技量以外の様々な仕事をしなければなりません。
現在自分が従業員として身を置いている職場環境と同じ規模の店舗を得たとしても、果たして同じようにスムーズな運営ができるかどうかは疑問ですよね。
最初は小さなお店からスタートすべき
私は、特にはじめての開業なら、中型~大型店舗ではハードルが高いと考えています。
個人事業主としてスタートするのであれば、面積15坪(約50平方メートル)前後の小規模なサロンで独立開業することをお勧めしています。
経営者としてまずは、小規模な店舗を出店し、小さな成功を得て、必要であれば店舗の規模拡大、多店舗展開など、第二ステップとして考えるべきだと思います。
最初から、大きめの規模の開業を目指してしまうと、一つの店舗を短命のまま退店させてしまうことになり、人生の再生すら困難になってしまうとも限りません。
人によって自分に適したサイズは異なる
洋服と同じで、他人の服がどんなに素敵に思えても、自分の身体に合うかどうかはパッと見ただけではわかりませんよね?
自分には自分のサイズ、すなわち “自分の身の丈に合った規模”というものがあることをしっかり理解して計画しましょう。
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