bh 飯島由敬・著書ご紹介–
店舗開業に「なんとかなるだろう」は絶対に禁物!
「最初に不動産物件探しから始めて、気に入った物件にたどり着いたら、慌てて契約に走ってしまう。」
こういった行動は、開業への予備知識をもっていれば、危険だとわかります。
しかし、開業を目指す方の多くは、この危険な行動をとることが多いのです。なぜでしょうか?
「とにかく進めていけば、なんとかなるだろう」という楽天的な心持ちが根底にあるからなのではないかと思っています。
「進めていくうちにその都度、緊張感を持って対応していけば良い。」
「どんな状況であれ、自分はそんな馬鹿な判断は決してしない。」
誰だってこう考えるでしょうし、しっかりと頭では理解しているものです。
しかしこういった考え方は、「まずは突き進み、行った先で考えよう。」という安易で、無謀な方法でしかありません。
山登りなら、軽装のまま何も持たずに登山を始めてしまう行為と同じで、もし遭難してしまうようなことがあった場合は最悪の自体に直面することになります。
どんなに山登りに精通している人でさえ、甘い考えや準備不足により、最悪の場合死んでしまうこともありうるのです。
スカイダイビング、スキューバダイビング、バンジージャンプのような危険を伴うスポーツも同様です。
自己流でいきなりチャレンジするなんてことはできませんよね。
インストラクターの事前説明をしっかり叩き込んでおかないと大変なことになってしまいます。
ぜひとも開業というものも、これらと同じぐらい「心して取り掛からないと危ない」ということを認識しましょう。
特に開業の際、やるべき事は開業者さんの想像を超えるほど沢山あり、しかも同時に処理しなければならない要素も多分に存在します。
非常に緻密な処理のタイミングが明暗を分けていきます。
シャツのボタンを一番上から一段間違えてかけていくと、最下段まで到達した時、結局最初からやり直すことになりますよね?
これ、最初から正しくやるよりも結果的には倍の時間を要してしまうことになります。
安全な開業はタイミングが命。その為にも、まずは正しい順序を学んでから着手する。
すなわち、「知識をしっかり得てから準備を整え、万全の状態で登山口に向かう」という精神でのぞみましょう。