bh 飯島由敬・著書ご紹介–
私はビビリなので…という人のほうが、開業はうまくいく
開業相談で多くの人と対面していて思うのですが、「私はビビリなので、本当に何から始めて良いのかわからなくって。」という人のほうが、開業計画をうまく進めていく傾向があります。
逆に「自分なりにビジョンはできています。自力でもやれる自信はあるのですが。」という人は、先々不安だと感じてしまうのです。
「自身を持つ」ことは良い面だけではない
後者の人というのは、それなりに勉強熱心でもあり、人生において今までも自力で様々な難関を切り抜けてきた様な人かもしれません。
しかし、独立開業というジャンルで考えると、この「自信」が時として非常に危ないのです。
「自信をもっている」ということは良いことなのですが、開業時には、自信だけでは上手に進めていけません。
開業において危険な要素は、「根拠のない自信」「自分自身の勝手な思い込み」「間違えたノウハウ」です。
他人の体験談は、所詮「他人の話」
自分より先に開業を果たした先輩オーナーから収集した生のノウハウは、もちろん役に立ちますが、その先輩のアドバイスは、いわば「晴れた日に非常にコンディションの良いバージョンの登山経験」のようなものなのです。
山登りで例えると、「天候が悪い」「急風の吹き荒れる」「暑さ寒さに左右される」など、悪条件が重なる登山もありますよね。
開業も同じこと。ある日の登頂経験者の意見は、あるバージョンの成功体験にすぎません。はたしてそれが、今このタイミングで自分自身に有効であるかどうかは判断しづらいですよね。
融資の通り方だけでも、千差万別
例えば、開業においては、創業融資が通る時期が重要です。
創業融資の審査が通りやすい時世、時期か、あるいは、混み合っていて非常に審査に時間がかかる時期と重なっているのか。
融資が下りるまでの時間軸が見当違いとなり、思いのほか着金が遅れてしまったことにより、家賃を多く払うハメになるということもありえます。
家賃の場合、仮に2ヶ月以上にわたって時期が延びれば、高ければ数十万円~百万円単位の流出になることも。
「先輩がどうにかなったから、自分の融資も同じようにどうにかなるだろう。」なんて根拠の無い自身と思い込みだけで、本当にうまくいくでしょうか?
開業は「未知の経験である」という謙虚な自覚が必要
「頼りになる先輩に色々教えてもらったのですが、それでも不安で・・・」
「ビビリゆえに、なかなか思い切って行動に移せなくって・・・」
実は、このビビリだと自分で自覚している人のほうが、ポイントをしっかり理解したときに決してブレないのです。
むしろ、「なんとかなるだろう」という精神でどんどん突き進んでいく人。一見優秀に見える人は、見方によっては無謀極まりないタイプとなることも。
どんなに有能でヤリ手の人物であったとしても、独立開業に関しては、「自分にとってはじめての経験で未知の領域である」という謙虚な自覚が必要不可欠なのです。
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