bh 飯島由敬・著書ご紹介–
「コンセプト(社会的役割)」を明確化するには?
私は、開業時に掲げるコンセプトは、「理想客のためにしてあげられる社会的役割」のことだと考えています。
「社会的役割と漠然といわれても…」と思われる方が多いでしょう。
実は、コンセプトの明確化をするには、「現状の不満を解消する方法を考える」ことがヒントになるのです。
自分のお店を開業したいと考える開業者さんの多くは、現在勤務している店では様々な不満を抱えているものです。
例えば…
店側の運営方針から、詰込み過多の施術対応で、客にしてあげたい高品質な施術がしてあげられない。(もっと丁寧にじっくり仕上げてあげたいのに…)
店側で使用する薬剤薬液が安価で粗悪ゆえに、自分の大切な客が肌トラブルをおこしてしまったり、最悪の場合、信頼関係は良好だったにもかかわらず、それが原因で失客してしまう。(安全な薬剤をつかってあげたいのに…)
中高年のアンチエージングにもっと力を注ぎたいのに、若年層の客ばかり対応させられる。(若返りの手助けをもっとしてあげたいのに…)
新技術の講習などに精力的に参加し技量をもっと磨きたい。しかし、店側のオーナーがその許可をしてくれない。(最新の技術やエッセンスをもっと勉強したいのに…)
etc…
これら現状の不満を解消することが、どうしてもできない。
だから、自分のやりたいようにするために開業したい!
これが、独立開業の核となる「動機」です。
もしもできることならば…
施術人数は少なくする→常に丁寧な施術をする。客とのコミニケーションをより深める。
専門性を強くしたい→アンチエージング、若返りのプロとして多くの中高年女性に貢献する。
安全性の高い薬液を使う→肌トラブルや失客を完全に無くし客への安心感を高める。
新技術を常に導入する→自分も従業員も常に新しい技術や新機器の情報収集をし続ける。
etc…
現状の不満を明確にすることにより、本当にやりたいことがハッキリするはずです。
それは、「誰に、何を提供するか?」を明確にさせます。
これこそが自分にしかできないことであり、「社会的役割=コンセプト」のはずです。