不動産物件契約は「カウントダウンのスイッチ」

不動産物件契約は店舗開業のカウントダウンのスイッチ

店舗開業は、不動産物件探しからスタートしてはいけない

独立開業を目指し、最初にやるべきことは何だと思いますか?
「まずは、不動産物件を決めること!」
これが、多くの開業者さんが思っていることだと思います。
この、不動産物件を探して「これだ!」と思った物件を契約してしまう行為は「カウントダウンのボタンを押すこと」なのです。

独立開業で最初にやるべきことは、正しい情報収集と万全な準備

物件を決めてしまったら、もう後戻りができなくなります。安易な物件選びは、その先の運命を大きく変えてしまいます。

出店地というのは、一度選んでしまったら、簡単に移転できるものではありません。
当初は好物件だと思えても、実際に店舗設計を進めていくうちに、選んだ物件が、広すぎたり、狭すぎたり。
あるいは、店舗が立派に完成したものの、黒字なんて永遠に出せないような収支サイクルに陥ったり。

こうした物件の選択ミスの原因は、事前の情報収集の甘さはもちろん、自分に見合った規模の計画性を突き詰めていなかったということから起こります。
独立開業の際に、最初にやるべきことは、物件探しではなく、正しい情報収集と万全な準備を行うことです。

店舗開業とは、山登りのようなもの

独立開業は、山登りや航海のようなものです。

山登りをする際は、登る前にそれなりの準備が必要です。軽装のまま登り始めてしまったら、危険な山もあります。
山の規模であったり、ペース配分であったり、季節に応じた装備の準備が必要不可欠。
航海も同様です。遭難の非常装備なしに船を出してしまったら…
山なら登山口、航海なら港、そこから出発する際に、入念な準備をしていなければ、その先の困難に立ち向かうことはできません。

店舗の独立開業も同じです。物件の決定は、まさに登山口や港から出発する際と同じように、後戻りが簡単にできない分岐点です。

不動産物件契約は、資金流出の始まり

特に不動産物件契約は、その段階で初月の家賃を前納する為、店舗の完成までの1~2ヶ月は収益のない出費だけの期間となります。
一歩進んだ段階でパニックに陥ることが無いように、まずは自分に見合った規模、家賃額面をしっかり整理しながら、慎重な物件選びに取組みましょう。

冒険のスタート前には、入念な準備を!

独立開業を目指し、最初にやるべきことは「不動産物件を探すこと」ではなく「正しい情報収集と万全な準備を行うこと」です。
万端な準備を行ってから、物件契約というカウントダウンのスイッチを押して、店舗開業という冒険をスタートさせましょう。


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